写真を見て分かる通り、私はもともと痩せ型で筋肉質とは言えない体でした。以前は筋トレには殆ど興味がなく、週に2日ほどランニングや軽い筋トレをする程度でした。週末になれば仕事で疲れた心を癒やすためにお酒に溺れるような日々でした。しかし、そんな自分を変えたい一心で、とりあえずジムに通いはじめました。しかし、ジムでのトレーニングは私にはつまらなく、ジムの会員になったものの、なかなか習慣になりませんでした。おそらく、あなたもそんな経験をしたことが一度くらい有るのではないでしょうか。週に2日も通うことのないジムの会員カードのために無駄金を払い続けた経験を。


さらに悪いことに、私のジムでのトレーニングは効果が有るばかりか、むしろ怪我を負うことになってしまいます。やり方が悪いと主張する人もいるとは思いますが、私にとってはとても苦い思い出です。体を鍛えるつもりが、かえって体を壊すことになるとは。。。
幸い、3週間ほどで治る程度の怪我でしたが、その経験はジムでのトレーニングは私には縁がないと語りかけるようなものでした。そして、その時からリハビリも兼ねて自重トレーニングをするようになりました。自重トレーニングと聞くと誰しもが思い浮かべるであろう、永遠と続く腕立て伏せや腹筋運動、スクワット、懸垂などなど。一言でいうと、「退屈で辛い運動」。そんなイメージを持っている方がとても多いように思います。以前の私もそうでした。しかし、ここで止めてしまっては、今までの努力が無駄になると、渋々トレーニングを続けました。そして気づけば、ある程度習慣になっていました。
毎週毎週、腕立て伏せや懸垂の回数を更新していくのが楽しかったのです。ところが、少しずつマンネリを感じ始めました。そして3ヶ月ほど経過し全く記録が伸びなくなっていきました。それと同時に私の自重トレーニングに対する興味はどんどん減少していきました。その時、私のトレーニングにはバラエティに欠けると気付づかされました。それから、YouTubeやインターネットで自重トレーニングに関する情報を集めるようになりました。そうしているうちに、海外の自重トレーニングアスリートをきっかけにカリステニクスに出会います。その瞬間、「これだ!!」と本能的に感じました。彼らの人間離れした技に目を奪われ、何度も再生ボダンを押したのを覚えています。その日から私のカリステニクスの旅が始まりました。とりあえず、それまで行ってきた自重トレーニングをベースにバリエーションを加え、レベル分けしていきました。そうすることで、自分の成長を可視化でき、モチベーションの維持につながると考えたからです。最初は何をどれくらいやればいいか分からず、ひたすら数をこなしていました。今思えば、全く効果がないようなトレーニングも当時は大真面目にやっていました。そしてトレーニングの数をこなすだけでなく、質を高めるためにも、様々な文献をあたり、インターネットで調べ、実践し、自分のプログラムをブラッシュアップしていきました。
そして約2年かけて、今の身体を手に入れることができました。


ですが、正直この2年間はかなり遠回りをした2年間でした。もし、今の自分がもつ知識が以前の私に備わっていたら、おそらく一年とたたないうちに今の身体を手にしていたと思います。トレーニングで結果を出すためには、それだけ知識と経験が必要なのです。
このCalisthenics Tokyoでは、あなたにそんな遠回りはして欲しくないという思いで創り上げた初級者から上級者までカバーしたプログラムを提供しています。このトレーニングプログラムの目標はただやせたり、筋肉をつけることではありません。本当の強さを手に入れることです。もちろん強さを求める課程でやせることができたり、筋肉をつけたりすることはできます。しかしカリステニクスで得られるものはその様な、見せかけだけの強さではありません。カリステニクスを通じて自分の精神面も強くすることができます。カリステニクスを生活の一部にすることは、自分の身体と精神との壮大な旅の始まりになります。
自己の集中力を高め、身体を自分の意のままに操り、将来的に怪我や病気とは無縁の生活を送れるかどうかは、あなたの選択にかかっています。もし、少しでも今の自分を変えたいと思うのであれば、行動するのは今しかありません。さぁ、カリステニクスの旅を始めましょう!!